『アマチュアのための軽飛行機製作法』
『軽飛行機の設計法』で軽飛行機設計のノウハウを伝授してくれたL.パズマニーが、今度は軽飛行機の製作法を指南してくれます。出版は1970年。
パズマニーは、自ら設計した複座軽飛行機PL-1、PL-2の図面の販売をしていました。その設計図を買ったアマチュアビルダーから寄せられた質問への回答として編纂され、本書は出版されました。そのためPL-2を製作していく課程を追いながら軽飛行機の作り方を解説しています。
アルミの板金作業から組み立て、FRP部品の製作など、軽飛行機が出来るまでの一通りの作業を300以上の写真と図を使って丁寧に説明しています。リベット作業ではリベットの選び方、打ち方、検査の仕方まで、FRP部品の成型では、断面線図から石膏型を作製するとこから始めるという具合で、まさに手取り足取り。ただ、一つ難をいえば多用されている写真が、色褪せた感じで不鮮明なところか。作業内容を知るには十分ですけどね。
意外というか、自作飛行機だから当然なのか、特殊と思える製作技術は使われていません。趣味の範囲でも、アルミの板金は車好きやロボット製作、FRPはバイクのカウルやカヌーの自作で使われ、グーグルで検索すればどちらも1万以上ヒット。その辺の技術を持っている人なら、無理なく軽飛行機も作れてしまうような気がします。
もっとも、金と時間は別の話。著者も、機種の選択などにおいて最終決定の決め手になるのは、ほとんどの場合、経費と製作時間だと述べています。1970年頃で、PL-1のような複座の軽飛行機を製作するには約3000人×時間の製作工数が必要だったそうです。1年以上をかけて製作するのも普通だとか。場所と時間と費用。実際に作るとしたら、製作技術より難問かもしれません。
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